海外から帰ってきた人に「何が食べたいですか」と聞くと寿司やおにぎりなど、お米を懐かしがる人が多いのではないでしょうか。銀シャリという言葉があるように、日本のお米は水で炊くだけで絶品なのです。

エクアドルではインディカ米という長~い粒のお米が売られています。しかも塩と結構な量の油を入れて炊く、あるいは炊けた米に油をぶっかけるのが主流です。油のおかげか口当たりはよいのですが、お医者さんの中には“米は体に悪い!”という人もいます。そりゃそんだけ油かけたら体に悪いだろうとは思います。🥴

パラパラに乾燥したお米が好まれるせいか、新米ではなく“古い米ほどおいしい”という人もいて“あなた正気ですか?”と問いたくなります。😅
そんなエクアドルで少しでもおいしいお米はないかといろんな米を食べ比べ、たどり着いたのが、“アロシージョ(arocillo)”という“スープの具材”として売られているお米です。使いやすいように砕かれているお米なのですが、砕けていないお米も混ざっていて、よく見ると長さ5㎜ほどのぷっくりしたお米、つまり日本米とそっくりなのです。

炊いてみると粘り気が強く、ほんのり甘みもあって、炊きたてはかなりいける味なのです。
お値段なんと450gが30~35セント、10キロに換算すると約7ドルという激安価格!!エクアドル人からするとクズ米に近く、スープの具材にちょろっと入れるだけの格下米のせいか、とんでもなく安いのです。
そんなお米を大量にせっせと買いに来る日本人を見て、お店の人も“何に使うんだ?”と不思議顔。まさかクズ米を主食にしてるとは夢にも思ていないよう。でも寿司やおにぎりを作るには最適なのです。そんなアロシージョ(arocillo)をもっとおいしく、もっと日本米に近くできないかと考え、たどり着いたのが、細かく砕かれたもち麦(arroz de cebada)を米と一緒に混ぜて炊く方法。ここは何でも砕くのが好きなのか、砕かれたもち麦はどこででも簡単に手に入ります。

米ともち麦を4対1ほどの割合で炊くと、もっちりふっくらの美味しいお米が出来上がるのです。それに気付いたのはエクアドルに来て10年ほど経ってから。もっと早く知りたかった…。もちろん、もち麦を砕いていないのが手に入れば、それを入れることもできます。その場合もちっと感よりプチプチ感が強くなります。好き好きで。


ここシエラ(山岳地帯)は標高が高いせいで、普通のお鍋でお米を炊いても粘土のような変な食感になってしまいます。なのでお米は圧力なべで炊くのが鉄則!そうして炊きあがったお米で寿司やおにぎりを作って現地の人に食べてもらうと、ほぼ間違いなく“おいしい!!”と言って喜んでくれます。美味しいから売ってくれという人までいて、なかなか好評です。こんどは炊き込みご飯でも作ってみようかな…。

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