200の湖が輝く絶景、カハス国立公園

クエンカからバス($3)で40分ほど行った所にカハス国立公園があります。なんと200を超える湖があり、ラムサール条約で国際的重要湿地に指定されているそうです。

クエンカに来たついでに行ってみようと、軽い気持ちでバスに乗り込んだのですが…バスはどんどん上へ上へと登っていきます。高山病予防の薬は飲んでいたものの、いったいどこまで登るのか。とりあえず目指すは展望台トレス・クルセス(Tres cruces)

バスの乗務員さんに、「トレス・クルセスに着いたら教えてください」と伝えておいたのですが、乗務員さんだけでなく、それを聞いていた周りの乗客たちもトレス・クルセスに着くと「着いたよ、着いたよ」と口々に教えてくれました。みんな寝ていたと思ってたけど、聞いてたんだ…。

トレス・クルセスの標高は4.167m。そのせいか寒いのなんの。気温は8℃。風が吹き荒れ、時おり小雨が降るせいか体感温度はもっと低い。それでも展望台から見る景色は絶景!

いくつもの小さな湖が一望できます。山に囲まれ、空気が澄みきっていて肺がきれいになったような…。もう少しのんびり景色を見ていたかったのですが、とにかく寒いので次の目的地トレアドーラ湖(Toreadora)まで歩いて下ることに。

舗装された車道をトコトコ歩いていると、通り過ぎる車がクラクションを鳴らして手を振っていきます。エクアドル人はとってもフレンドリー。それにしても、獣臭い。

臭くてゴメン……

この辺りは鹿やウサギ、はたまたピューマやメガネグマまで生息しているらしく、とにかくそこら中が獣臭かったです。

クマ🐻!!

大丈夫。人を食べたりしないから。果実や木の葉、樹皮、昆虫、小型哺乳類、爬虫類などを食べるよ。

歩くこと約40分、トレアドーラ湖に到着。ビジターセンターで名前や年齢、国などを登録します。

「湖の周りを一周すると30分くらいだよ」と受付のおじさんが言ったので、エクアドル人の30分=1時間だなと思っていたら、やっぱり1時間はかかるコースでした。
しかもけっこう道が悪い。草を踏んだらズボーッと足が沈み、靴がビショビショに…。そして…ここも獣臭い。それにしても湖は本当に静か。こんな静けさ、久しぶり。しばらく座って、ボーっとただただ湖面を眺めていました。

湖の周りを歩いていると、たくさんの高山植物を見ることができます。2mm程のかわいい小さな花々からムーミンに出てくるニョロニョロみたいな植物まで、その色、形、多様性に驚かされました。世界には見たことのないもの、知らないものがいっぱいあるんだなと感動しました。

ニョロニョロ。
ちっちゃい花、大好き。
これまた、ちっちゃいね~。
造花みたいに固くて鮮やかな花。
眩しく輝く海綿のようでした。

寒かったけど、心癒やされたカハス国立公園。久しぶりに町から離れて、心と脳みそを洗うことができました。

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この記事を書いた人

日本の真裏に位置するエクアドル。その中でも標高2000mをこえるアンデスの田舎町に住んでいます。
カルチャーショックな出来事、南米の料理レシピ、観光情報などをお届けします

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