プランターの葱で、納豆ができる?

近頃はエクアドルでも健康志向ブーム。日本食に対する関心が高まりつつあります。という訳で、都市部の大型スーパーでは、醤油、豆腐、海苔、緑茶、味噌などを見かけるようになってきました。

が、どうしても入手困難な物·····それが納豆

あのネバネバと匂い。外国人にはハードル高し。 それなら日本で納豆菌を買って行こうか····? が、納豆菌って意外と高いんです。それに加え過去の恐怖映像が蘇り、やめました。

ある日本人の友人が、どこからか納豆を手に入れ、茹でた大豆に混ぜ込んで自己流で納豆を培養していました。その匂いたるや強烈で目に染みるレベル。しかも小バエが納豆の上で元気よくブンブン飛び回る…。🪰

あ〜、やっぱり自家製の納豆は無理だ、市販の納豆は技術を駆使して、匂いを和らげ美味しくしているんだ····。

諦めていたある日、ふと、ある情報に目がとまりました。“畑の野草から納豆ができる。” うそ?? 😳

納豆菌は「枯草菌」に分類される菌の一種なんだそうです。この枯草菌は土壌や植物など至る所にいる菌で、庭の草にも付いているそうです。なので茹で大豆に、枯草菌がついた草をまぶして、発酵させれば納豆の出来上がり。

そんなに簡単なものなのか??  これは試してみないと。という訳で、実験してみました。

発酵食作りは温度や環境の違いがあるので、食中毒をおこさないよう十分注意が必要です。試してみられる際はご自身の責任の上、実施していただけるようお願いします。

今回菌主として、プランターの葱を使いました。

300gほどの乾燥大豆を、ひと晩水につけておきます。

家庭菜園の葱を10本程、洗い乾かします。

ひと晩水を吸わせた大豆を洗いザルにあげます。

圧力鍋に大豆が浸かるほどの水を入れ、柔らかくなるまで、しっかり茹でます。

圧力鍋で重りが回りだしてから約10分程加熱しました。ちょっと茹で過ぎかなというぐらいで丁度です。納豆菌が大豆の中にまで浸透するには柔らかくないといけません。

次に、茹で上がった大豆を直ぐに容器に入れて葱を混ぜ込みます。納豆菌は100℃でも死なないそうです。 熱々OK。むしろ冷めないうちに葱を混ぜ込むことによって温度を保ちます。

容器の蓋をせずに、きれいな布やキッチンペーパーを軽くかぶせて下さい。納豆菌は酸素が無いとダメなので蓋をして密閉すると、弱ってしまいます。

後は40度程に保温しつつ、納豆菌が増えてくれるのを待つだけ。

我が家には保温器が無いので、黒いスーパーの袋に容器ごと入れ、日中太陽のあたるところに放置していました。車の中に放置している人もいるようですが、車内が納豆臭くなるかも。自己責任で。

早くて1日でできるそうですが、私は丸2日程待ちました。

結果は?

ちゃんと粉吹いてる。

粘ってる

かすかな葱のいい匂い。

自家製納豆は意外に美味しくて、結構いける!! 市販納豆に勝るかも? 🥳 しかも無添加です。

納豆さえ手に入れば、食のレパートリー、楽しみが増えます。早速、納豆パスタを作ってみました。

美味しい。😍 

ちなみに、ローズマリー、ミント、パセリ、大葉などでもつくれるそうです。

今度はローズマリーでやってみようかな~。

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この記事を書いた人

日本の真裏に位置するエクアドル。その中でも標高2000mをこえるアンデスの田舎町に住んでいます。
カルチャーショックな出来事、南米の料理レシピ、観光情報などをお届けします

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