ガスパチョは元をたどれば、スペインのアンダルシア地方で、暑い夏を乗り切るために生まれた料理です。
といっても南米大陸からトマトが入ってくるまでは、パン、ニンニク、塩、酢、水などから作る簡単なスープだったそうです。スペイン、イタリア料理に欠かせないトマトの原産地は、南アメリカのアンデス山脈の高原地帯なんです。19世紀頃、トマトがヨーロッパに持ち込まれ、ガスパチョにも使われるようになりました。イタリア人は大きな顔をしてトマトについて熱く語り、スペイン人は毎年トマト祭りで大盛りあがりですが、彼らは南米に足を向けて寝てはいけないのです。
ガスパチョの良さは、野菜の栄養を丸ごと生でとれること、ミキサーで10分ほどでできること、さらにいろいろアレンジができ、万能なこと!!です。

例えばガスパチョの基本レシピに塩、オリーブオイルを少し多めに入れて、パスタとあえる事もできます。更にサラダチキンにかけてみたり、サラダのドレッシングにもなります。まずは基本のレシピから試してみて下さい。

ガスパチョ
材料 4人分
トマト(完熟)またはトマト缶 | 約400g |
きゅうり | 1本 |
玉ねぎ | 1/4個 |
ピーマン | 1/2個 |
にんにく | 小1片 |
アボカド | 1個 |
パンまたはパン粉 | パンなら50g、パン粉なら30g |
水 | 150cc |
★コンソメ顆粒 | 小さじ2 |
★オリーブオイル (多めに入れるとコクがでます) | 大さじ2〜3 |
★レモン汁 | 大さじ2 |
★塩 | 小さじ1/2 |
★ケチャップ | 大さじ2 |
★あればチリペッパー、クミン(加えるとよりエスニック風になります。) | 各小さじ1/2 |
★胡椒 | 適量 |
下準備
- パンは大きくちぎって、水につけておきます。
- きゅうりは飾り用に1/3本を取り分け、細かい角切りにします。トマトも1/2個を飾り用に取り分け、細かい角切りにします。
- アボカドは種をくり抜いて皮をむいておきます。
作り方
- 飾り用に使ったきゅうりの残りは、皮をむいて大きめに切ります。トマト、玉ねぎ、ピーマンも大きくざく切りにします。にんにくも粗みじんにします。全部ミキサーにかけるので、切り方は適当でいいです。
- 野菜をミキサーにかけていきます。まずトマトの半量(全部を一度にいれるとミキサーから溢れてしまうので)をミキサーにかけます。その上に玉ねぎ、ピーマン、にんにく、オリーブオイルを加えて、ミキサーに3分ほどかけてオイルと野菜を乳化させます。
- ミキサーの中身を一旦大きなボールに移します。
- 再びミキサーをセットして、トマトの残りの半分、水に浸したパンと水、★の材料、キュウリ、アボカドとミキサーにかけます。順番はお好きなように。
- ミキサーの中身を③のボールに取り出して全部を混ぜ合わせ、味を調整します。
塩が足りなければ、足して下さい。濃ければ水を足します。酸っぱいのがお好きな方は、レモン汁を少し多めに加えて下さい。ピリ辛が好きな方はチリペッパー(またはタバスコや一味唐辛子)を足して下さい。 - 時間があれば冷蔵庫で冷やします。器に盛って、飾り用のきゅうり、トマトをちらし、お好みでオリーブオイル(分量外)を少したらして出来上がりです。

アーモンド、胡桃を入れてみたり、りんご、キウイを少し入れてフルーティーにしてみたり、にんじん、セロリを入れて更に栄養強化もできます。
自分好みにカスタマイズして、お気に入りのガスパチョを楽しんでください。

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