エクアドル観光の目玉として人気だったのが列車!
特にチンボラソ県にあるアラウシ(Alausí)という町は列車の町として知られています。残念ながらコロナをきっかけに今は運行されていません。
しか~し!ある日、友だちが “列車乗りに行こうよ” 😃と誘ってくれました。ん?? 今は運行されていないのでは?
話を聞くと、観光列車を復活させる計画があり、とりあえず列車がちゃんと動くか試運転するとのこと。そしてなんと、乗りたい人を無料で乗せてあげるよ~、いらっしゃ~い!とアラウシ市が言っているらしい。
ほんとかいな?試運転なのに一般人乗せるの?しかも以前は運賃25ドルくらいしたのに無料って…。
いろいろ思いましたが、魔法の言葉 “無料” に惹かれ、行ってみることに。
何人かの友だちに “一緒に行こうよ” と誘うと、そのうちの一人が “自分は行かない!列車、谷に落ちるかもしれないから。まだ死にたくないし”とかたくなに拒否!“谷に落ちる”という言葉にモヤモヤ😒しながらも、とりあえず行ってきました。
Alausíの駅に着くとそこは人でいっぱい。
列車の屋根には柵がついていて、そこにも人が座れるようになっています。レトロな雰囲気の車内に座る人もいれば、屋根に座る人もあり、はたまた車両の連結付近に座る人も…。そんなとこに座って大丈夫?
そしていよいよ出発!😊 汽笛を鳴らしながら走る列車に町の人たちが手を振っています。列車の復活を待っていたのがヒシヒシと伝わってきます。町をぬけると美しい山の景色が広がり、まさに絶景。
きれいだぁ~!と見とれているうちに列車はどんどん山の中へ入っていきます。そして現れたのが…谷。谷底を横に見ながら列車は進みます。しかも柵とか木とかもなく、“まだ死にたくないから行かない”と言った友だちの言葉が頭をよぎる…。😭
列車がカーブに差しかかると車体が谷の方へゆっくり傾き、突然ガチャーンと大きな金属音。車内で“ひゃ~!”と悲鳴があがります。ところが車掌さんは涼しい顔で笑っている…。どうやら列車の不具合ではなさそう。
そして列車は40分ほどかけて、谷底にある“ナリス・デル・ディアブロ”(naríz del Diablo:悪魔の鼻)駅へ到着。展望台もあり、そこからの景色を楽しむこともできます。静かな山の中の小さな駅、絵になります。
ドキドキしながら試乗した列車でしたが、美しい山の絶景を見ながらスリル満点の時間を過ごせて大満足でした。😊列車がいつ本格的に始動するのが分かりませんが、Alausí駅には常に列車が停まっており、周りにはお土産屋さんやおしゃれなレストランもあるので、それなりに楽しめる町だと思いました。
こんな素晴らしい観光資源があるので、一日も早く列車が復活すればいいなと願うばかりです。
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