ロマンチック婚約パーティー

日本ではプロポーズする時、おしゃれなレストランや思い出の場所で、ロマンチックに指輪をわたすものですが、ここエクアドルでは親しい友人を招き、みんなの前でひざまずいて指輪をわたします。😍

ロマンチックと言えばロマンチックですが、サプライズ感は全くなし。そんな中でも男性はどうやって彼女を喜ばせようかとあれやこれやと考えます。

そしてついに私たちも友だちの婚約パーティーに招待されました!🎉❤

自宅でパーティーをするというので興味津々で行ってみると…まずは恒例のダンス。食いしん坊の自分はダンスより食事が気になる。待ちに待ったお食事ダイム、出てきたのはこれ。😳

鶏にしては小さいし、クイ(モルモット)にしてはちょっと大きい。実はこれ、ウサギのお肉なのです。エクアドルではウサギやクイは高価な肉類に入り、特別な時に食べられます。こんがり焼けたお肉、とてもおいしそう! 

味は鶏肉に似ていますが、クイのような獣臭さもなく、食べやすいお肉でした。

“ウサギのお肉、初めてなんです~”というと、“実はウサギの一番おいしい部分をとってあるんだけど食べてみたい?” 😁 と不敵な笑みを浮かべて聞いてくる。“わ~食べたいなぁ~”と台所へ行ってみると…

そこには恐怖映像が........!!

                    ウサギの頭が3個。😭

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一番おいしい部分とはいえ、こんなのが皿にのって出てきた日にはロマンチックパーティーぶち壊し間違いなし。日本人の自分は魚の頭はつつけても、ウサギの頭をかじる勇気はちょっとでなかった…。

さて、食事が終わってしばらくすると、彼氏がなんだかソワソワし、時計を見ている。遅刻大国のエクアドル人が時計を見ることは滅多にないのでどうしたのかな?不思議に思っていると家の外で突然大きな歌声が…。

実は彼氏、マリアッチと言われる楽団を予約していたのに、予約時間になってもなかなか来ないから心配していたらしい。そんなマリアッチ、遅刻したことを悪びれもせず、ご近所にも聞こえる大音量で“愛の歌”を奏でている。

歌手は情感たっぷり、ロマンチックに歌っているけれど、バックバンドが見事に音を外しながら演奏。トランペットがプゥ~と変な音を出した時にはよく笑わずに歌えるな…と少々感心。

地面にはいつの間にかバラの花で“愛してるよ~”の文字が…。彼氏の演出に彼女も涙ぐんで感動している。

じつはマリアッチを呼ぶと、たった15分歌ってもらうだけで$50(7.500円)くらい払わないといけないらしい。エクアドル人にとってはロマンチックも吹き飛ぶお値段。

でも、ここが男性の踏ん張りどころ!“これから永遠の愛を誓う彼女のために払う$50なんて痛くも痒くもないわ!”と思っているかどうかは分かりませんが、このサプライズは大成功に終わりました。

最後にみんなの前で指輪の小箱を開け、ひざまずいてプロポーズ。みんな“ステキ~”😍 とため息をつく。家族や友だちから祝福され、とっても幸せそうな恋人たち。

末永くお幸せに…。

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この記事を書いた人

日本の真裏に位置するエクアドル。その中でも標高2000mをこえるアンデスの田舎町に住んでいます。
カルチャーショックな出来事、南米の料理レシピ、観光情報などをお届けします

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