エクアドル人に「観光でお勧めの街は?」と聞くと圧倒的に人気なのが標高2500mに位置するクエンカ。

気候も人々も穏やかで魅力的な街です。道で立ち止まっていると「何かお困りですか」と親切に声をかけてくれる人もいます。エクアドルのそこそこ大きい町で「何かお困りですか?」などと声をかけられると、強盗やぼったくりかと一気に緊張が高まるものですが、クエンカの人たちは外国人を含む観光客に慣れていて、緊張を感じさせません。
クエンカは約400年前の植民地時代の街並みが残されていてユネスコの世界遺産にも登録されています。そして南米なのにヨーロッパのような風景が広がっています…と言うと“だったらヨーロッパへ行け〜!”となりそうですが、ここの良いところはヨーロッパとは比べ物にならないほど物価が安いのです。🤑


たとえばヨーロッパでは数万円するようなお料理が$50ほどで食べられるのです。もちろんもっとリーズナブルなレストランもたくさんあります。退職したアメリカ人の移住先として人気が高いのも納得です。
まずは定番、カルデロン公園へ行きました。

目の前に巨大な教会がそびえたっています。この教会は1885年に建て始められ、約100年後の1980年に建て終えられたそうです。$2払えば展望台に上ることもできます。教会の裏手にはレストランが連なる小さな広場があり、休憩スポットとなっています。

公園のすぐ近くには花屋さん、その奥に“CUENCA”という文字のモニュメントがあり、そこで写真をとるのがお決まりコース。観光客が、その辺をブラブラしている人にスマホを渡して写真撮影を頼む光景がちょくちょく見られ、治安の良さを感じました。他の町で知らない人にスマホを渡したらそのまま逃走されかねないですよね。

クエンカにはトメバンバという川があり、その川岸を散歩したり、サイクリングしたりする人がいて、のどかな雰囲気でした。そしてトメバンバ川にはプエンテ・ロト(Puente roto)という橋があります。クエンカで最も古い橋と言われていて、1850年代に造られたものです。そんな歴史のある橋ですが、1950年の洪水で半分流されてしまい、そのままの状態で保存されています。今は地味な写真スポットとなっています。

さて、クエンカには無料で入れる博物館がいくつかあります。市内中心部にあるレミジオ・クレスポ・トラル(Remigio crespo tral)は植民地時代に建てられた大邸宅で、スペインから持ち込まれた家具や当時の衣装などが展示されています。

お勧めはプマプンゴ博物館でしょうか。こちらも無料です。結構なボリュームがあり、ゆっくり見ようと思うと1時間位かかります。 インカ帝国時代の出土品やさまざまな地域に住む先住民たちの生活の様子を垣間見ることができます。またインカ帝国の歴史を詳しく解説しています。

先住民たちの等身大の人形もあり、突然吹き矢が飛んできそうなリアルさがあります。また、エクアドルのオリエンテ(熱帯地方)では、昔 死者の頭をこぶし大にちっちゃくしてお守りのように持つ習慣があったそうで、なんと!本物が展示されていて度肝を抜かれました。これは怖すぎてさすがに写真は撮れませんでした。😵



クエンカはインカ帝国の中で栄えた大きな都市だったので遺跡の発掘が行われています。


そんな博物館の裏手にはきれいに管理された公園があり、オリエンテに生息するオウムを何種類か見ることができます。観光客から学習したのか何かブツブツしゃべっているオウムもいてかわいかったです。


あちらこちらと歩いていると小腹が空くものです。続編はクエンカにあるおいしいパン屋さん、レストランなどについてのレポートです。良かったら続いてご覧下さい。
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