帽子の街、モンティクリスティ(Montecristi)

せっかくマンタまで来たので隣り町のモンティクリスティに行くことに。言わずと知れたパナマハットで有名な町です。高いものだと一つ20万円以上するらしいです。🤑 友だちの友だちがパナマハットの工房を持っているというので、見学に行くことに。

町の入り口に、編みかけのパナマハットを持った巨大なお姉さん像がにこやかに迎えてくれました。

友だちが連れて行ったくれたのは小さな工房でしたが、ステキなパナマハットがずらりと並んでいます。

パナマハットは一つ一つ人の手で編んで作られていて、網目が細かいほど値段も高くなるそうです。軽くて柔らかいのに丈夫、そのうえ見た目もかっこいいということで、たいへん人気があります。

右の、網目の細かいほうが値段がはります。

あの独特のかっこいい形を作るには専用の機械があり、熱と圧力を加えて形状を整えます。言葉で説明を受けてもなんだかよく分からない…ということで職人さんが実演してくれたのですが、型から取り出した帽子を見て一言「失敗しちまった…」😮

みんな何て言葉をかけていいのかわからず、微妙な空気が流れる。プロとはいえ失敗することもあるんですね。

鉄の帽子...?と思いきや、
帽子の型をつける鋳型。
カンカンに熱します。
鋳型を機械にセットして、
帽子をセットして、
しっかりプレス。

成功したら、こんなにカッコいい型がつくんです。

形を整えた帽子にリボンを付け、“Montecristi” と印字された帯を帽子の内側に付けると、あの高級パナマハットの出来上がりです。

本物の証である刻印。

安いクラスの帽子を一個手に取って「ちなみにお値段いくらですか」と尋ねると「本当は50ドルするんだけど、友だち価格で23ドルでいいよ」とのこと。日本のネット販売で買うとすごく高いのに、現地の工房で買うとそんなに安いんだとびっくり!一つの帽子を作り上げるのにどれだけの時間と労力がかかるのかを知ってしまうと、そんな値段でいいのかと申し訳なく思いました。

それにしても熟練した職人さんたちの手によって作られた物って、帽子にかぎらず味わいがあり、何年たっても色褪せない良さがあるなとしみじみ感じた一日でした。

で、買ったの? 帽子。

なんか、自分には似合わなかったから買わなかった。

えっー!

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この記事を書いた人

日本の真裏に位置するエクアドル。その中でも標高2000mをこえるアンデスの田舎町に住んでいます。
カルチャーショックな出来事、南米の料理レシピ、観光情報などをお届けします

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